一戸建てリフォームで「できること」と「できないこと」
2017/11/15
リフォームは持ち家とは言ってもできることとできなことがあります。建物の構造上や法律上の問題でリフォームに制約がある場合があります。リフォームでできることとできなことを知ってプランを立てましょう。
水回りリフォームでできることとできないこと
キッチンの移動や水回りの増設
二世帯住宅にリフォームするためにトイレなどの水回りを増やしたり、キッチンの向きや方向を変更したりしたい場合、一戸建てはマンションリフォームに比べてリフォームの制約が少なくある程度自由にすることができます。
キッチンの向きや形状を変えたりすることはもちろん、2階にトイレや浴室を設けたりすることもかなり自由にできます。
IHクッキングヒーターの設置
IHクッキングヒーターの設置は電源の分電盤がポイント。分電盤が100Vと200Vの両方に対応できる住宅は200V対応のIHクッキングヒーターの設置が可能です。200Vに対応していない場合は10万円程度の費用で200V対応にすることができます。
自宅が200Vに対応しているかどうかは電気メーターを見ると分かるようになっているので導入前にチェックしてみて。
間取りリフォームでできることとできないこと
間取り変更の自由度
間取り変更の自由度は住宅の構造によって変わってきますので間取り変更の場合は一度自宅の構造をチェックしましょう。
窓の増設や窓の移動
窓の設置も建物の構造や場所によります。建物を支えている耐力壁に新しく窓を設置することは難しいですが、建物の強度に影響のない場所と外壁であれば窓の増設や移動が可能です。
天井に吹き抜け窓やトップライトの設置
屋根にトップライトを作ること自体は難しくありません。ただし、雨漏りを防ぐための防水処理や屋根の強度を下げないための補強工事は怠らないようにすることが大切です。
吹き抜けは天井の一部や上階の床の一部を取り外すことで作ることが可能ですが、建物の構造上、強度に影響がなければ可能です。
増築でできることとできないこと
住宅の建築面積は敷地ごとに決められた建ぺい率によって制限を受けるため、建ぺい率の範囲内であれば可能です。また、建築当初に建ぺい率いっぱいに建てていてもその後規制緩和されている場合もあるので現時点での建ぺい率を確認してみましょう。
平屋を2階建てに、2階建てを3階建てにできる?
平屋を2階建てにすることは柱や壁を補強することで可能なことがほとんどです。ただ、2階建てから3階建てにするのは難しいと考えた方が良いでしょう。2階建てと3階建ての住宅では建物の基礎部分の構造が違うため、3階建てを前提としていない基礎の場合は2階建てから3階建ての増築は難しいと考えた方が良いでしょう。
設備のリフォームでできることとできないこと
コンセントの増設や移動
一戸建ての場合はコンセントの増設や移動はかなり自由にできます。ただ、電力の使用量が増える場合は契約容量を増やす必要が出てくることを念頭に置いておきましょう。
玄関ドアを木製にしたい
木製のドアは防火地域、準防火地域では使用できないものもあるので注意しておきましょう。防火地域では耐火または準耐火建築にしなければならないので、地域の基準をチェックしておく必要があります。
ただ、最近では木製ドアでも防火戸の性能基準をクリアしている商品も登場しているので、玄関ドアの性能も選ぶ際の基準にするとよいでしょう。